ステレオネット

私が担当する幾つかの実験科目では、地層や断層、割れ目の統計処理方法のひとつであるステレオネットを教えています。もちろんアプリを使えば勝手にプロットしてくれますが、なぜそのようにプロットされるのかを、手を動かして理解しておかないと、プロットされた結果を見たときに、地質構造がイメージ出来ません。

今日の地質科学実験でやっと納得してもらえたような手応えを感じました。
ちょっとした達成感に浸っています。

実習地の筑波山頂(女体山と男体山の二地点)のはんれい岩と麓の花こう岩(一地点)の亀裂をプロットしたものが写真です。三地点はデータ量の差はあるものの、全く異なる傾向を示しました。場所による露出状況の違いはありますが、系統的な傾向の有無が明瞭です。
このような結果から学生がどう考察するか楽しみです。

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